おはようございます。
本日はドラムが上手くなるスティックの持ち方のお話です。
ドラムのスティックはこうやって持つと上手くなります。
まず。
できるだけ端っこを持ちます。
そして人差し指と小指は添えるような形にして、親指、中指、薬指の3本の指で持つようなイメージです。
こうやって持つと振る時にアソビの部分ができて、スティックの振り幅が増えるのです。
映像をみるとわかりますが、後半スティックを全部の指で握りしめているのでアソビの部分がなくなってしまってスティックが窮屈そうです。
前半のように振り幅が増えるとそのぶん打面に当たるまでの距離が長くなります。
距離が長くなるとそのぶん速くスティックを振らないといけなくなります。
スティックを振るスピードが上がると、いい音が鳴ります。
いい音が鳴るとそれだけで上手くなったように聴こえます。
ココがすごく重要です。
ドラムを叩く時に力は要りません。
力を入れるのはスティックが打面に当たる瞬間のみです。
他のところではできるだけ力を抜いてフニャフニャの状態を作ります。
フニャフニャの状態から瞬間的に一気に力をグッ!と入れた時の方が力がスティックに伝わりやすくて、大きい力になります。
反対にスティックを力いっぱい握りしめて力を込めて叩くと大きい音は鳴るかもしれませんが、いい音は鳴りません。
いい音が鳴らない上に、体中あちこち痛くなったりします。
なんで最初はフニャフニャの状態から一気に力を入れた方がいいのかと言うと。
力の入り具合を図で表したらこんな感じになるんですね。
手を思いっきり力を込めて握りっぱなしの状態にしてもらえるとわかると思うのですが、常に力が入りっぱなしの状態だと手ってプルプル震えますよね。この時、こんな感じで微妙に強くなったり弱くなったりしてすごく不安定になってるんです。そんな状態でスティックを振ってドラムを叩いたら音もすごく不安定になってしまいます。
それよりも瞬間的に力を入れると力が上昇していって打面に当たる時にちょうどMAXになるんです。なんなら上昇していってるからMAXよりもちょっと大きかったりするんです。
その大きくなった力がそのままドラムに伝わります。
だから力は抜いた方がいいんですね。
この理論は、他の打楽器はもちろん、野球とかテニス、剣道とか「打つ」系のやつは全部共通してることなんです。
ちなみに。
「いい音が鳴ると上手くなったように聴こえます。」とシレッと言っているように、技術が格段に上がるわけではありません。
いい音を出すこともひとつの技術なので上がってるっちゃー上がってると言えます。
でも本気で技術を上げようと思ったら地道な練習は不可欠です。
なんでもそうですが、楽器は特に毎日の積み重ねがめちゃくちゃ大事です。
ある程度技術が身についても毎日楽器に触ってないと、あっという間にレベルは落ちていきます。
僕は10年以上空白の期間があったので、それはそれは自分の下手さかげんに愕然としました。
ドラムを叩く時の動きがめちゃくちゃカタくなってて音もカタいしリズムもカタいしでめちゃくちゃでした。
それでも毎日のようにスティックを触ってたら少しずつカンを取り戻していって、いい音が出せるようになったし、リズムもしなやかな感じになっていきました。
自分では全然そんなつもりはなかったのですが、空白明けの映像を改めて見るとガチガチに力が入っているのがわかります。
そこから少しずつ力が抜けていった感じです。
楽器というのは不思議なもので、いい音が鳴るだけですごく上手い人に聴こえるものです。
特にドラムはそれが如実に表れて、音が大きくなるだけでそれに圧倒されて上手く聴こえてしまうっていう不思議なところがあります。
詳しくはコチラ▼
さらに▲の記事では「とにかく力を込めて思いっきり叩け」といったことをほざいております。
本日のメインでお伝えしたいことは「力を抜いて叩くといい音が出るよ」です。
矛盾しているような感じがしますが、全然矛盾はしておりません。時期によってやることが違うだけです。
最初から力を抜いて叩くのはなかなか至難の業なので、まずはとにかく力を目いっぱい込めて叩いて楽器全体を鳴らすことから始めます。
力を目いっぱい込めて叩いて大きい音が自然に出せるようになったら、そこから少しずつ力を抜いてムダなものを削ぎ落としていく感じです。
僕がそんな感じだったのでそんなことを言っております。笑
最初はとにかく力を目いっぱい込めて大きい音を出すことに専念していました。
それに慣れて自然に大きい音を出せるようになると勝手に力が抜けていって打面に当たる瞬間だけに力を込められるようになっていきました。
手だけじゃなくて足も同じです。
キックペダルのビーターが打面に当たる瞬間だけ足の母指球あたりにグッ!と力を込めます。
その際、腰をグッ!と入れて全体重を足の母指球あたりに集中させます。
そうするとキックドラム全体が揺れるので腹の底まで届くような重低音が鳴り響きます。
ぜひぜひやってみてくださいませ。
それじゃーまた。
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