ドラマーは演奏中何を聴けばいいのか?

ドラムスコの音楽持論

おはようございます。

 

本日は「ドラマーは演奏中、何を聴けばいいのか???」というテーマでお話ししたいと思います。

 

結論から申しますと、「ドラムは楽曲の土台なので自分の音をしっかり聴く」です。

もう少し深堀りしていきましょう。

 

🔴ドラムはリズムの土台である

ドラムは楽曲のリズムの土台になる部分です。

 

人間でいうと「骨」が楽曲におけるドラムです。ベースが筋肉、ギターとかキーボードとかが皮膚、服、ボーカルが顔。

 

そんな感じです。

 

なので、骨がないと立ってもいられないし、いろんな動きができない状態になってしまうわけですね。

中にはドラムがない曲もたくさんありますが、それはそれで骨になるリズムが存在していることがほとんどだし、その議論は長くなるのでまた別で。

 

音楽においてリズムはウエイト的には多大なる部分を占めています。

音楽の三大要素っていうのがあるのですが、それがリズム、メロディ、ハーモニーの3つです。

 

このうち、メロディとハーモニーはそもそもリズムがないと成立しません。

 

音楽=リズム

 

と言っても過言ではないぐらい、リズムは音楽においてなくてはならないものです。

そういう意味ではドラムがいかに重要な役割を担っているかがおわかりいただけるんじゃないかと思います。

 

🔴自分の音を中心に7:3ぐらいの割合で聴く

音楽においてリズムは非常に重要な部分を占めているのですが、ドラムはそのリズムを奏でる中心的な楽器です。

てゆーか。

ドラムには音階という概念がないので、リズムでしか音楽に参加することができません。笑

 

その上にベースが乗っかって、この2つの楽器で「リズム隊」と呼ばれております。

ドラムがリズムしか奏でられないので、メロディ・ハーモニーとリズムの間の部分を補完してくれる役割をベースが担っています。

 

じゃあリズム隊だからベースを聴けばいいのか?

 

そうなると他のギターとかキーボードとかボーカルのような上モノの楽器と距離ができてしまいます。

 

それでは楽曲としての一体感が生まれないので、聴いてる人たちに違和感を与えてしまいます。

 

単体の音だけを聴いてしまうとどうしても偏りが生まれてしまうので、できる限り全体の音を聴くのが理想です。

割合でいうと自分の音:全体の音=7:3ぐらい。

 

自分の音が7という、わりと偏った感じになってると思うかもしれませんが、自分の奏でる音を自分が聴かないと、誰が調節できんねん、って話なのでむしろこれぐらいじゃないと気持ちのいいアンサンブルは生まれません。

 

極論を言うなら、別に他の楽器なんか聴かなくてもいいんです。

 

なんでかというと。

 

今までの話でいくと、他の楽器を聴いてないと気持ちいいアンサンブルは生まれないって話なのですが、でもそれだと打ち込みは?って話になるんですよねー。

 

打ち込みは機械なので他の楽器がどうなろうと知ったこっちゃありません。

他の楽器がハシろうがモタろうが、常に一定のリズムを刻み続けやがります。

 

かといって、打ち込みと合わせた演奏が気持ちよくならないか?と言われるとそんなことは決してないですよね?

 

他の楽器を聴かなくてもいい理由はここにあります。

ただ。

 

打ち込みはやっぱり打ち込みなので。

人間にはそのニュアンスは出せません。

 

音は電子ドラムとかで何とでもできますが、あの機械的なリズムは人間が出すのはなかなか至難の業です。

 

反対に人間が生み出す独特なグルーヴ感を打ち込みで出すのもなかなか至難の業です。

てゆーかたぶんムリに等しい。

 

その独特なグルーヴ感を生み出すために必要なのが他の楽器を聴くことだったりします。

 

だから7:3で聴くのが理想なのです。

むしろもっと少なくて、8:2とか9:1とかでもいいぐらい。

 

この3とか2とか1とかの目的は「聴く」ことよりもむしろ「ノリ」を確認するためにある感じです。

 

理想は各楽器それぞれが自分の音だけに集中して気持ちいいリズムを奏でて、それが合わさった時に最高のアンサンブルが生まれることです。

 

でも人それぞれ感じ方とかグルーヴ感が全然違うので、そこは実際に音を聴かないとわからない部分です。

そのための7:3です。

 

 

🔴「聴く」よりも「ノる」

 

先ほど「聴くことよりもノリの確認をする」と言いましたが、まさにこの言葉がすべてです。

全体の音をなんとなく聴いて、その中にある「ノリ」をみつけて、そこに乗っかってドラムを演奏する。

 

わかりやすいのがQUEENの「ウィーウィルロックユー」という曲。

この曲は足で「ドンドン」やった後に手を叩いてリズムを奏でてその上にフレディがメロディを乗せるという、極めてシンプルなもの。

だからすごくノリやすいんです。なんなら手を叩くだけでもノれてしまいます。

すごく簡単なので、誰でも参加できてしまうという恐ろしい曲です。

 

「ノる」っていうのはああいう感じです。

 

これを作りださないといけないのがドラマーの宿命です。

曲にはそれぞれ独特の「ノリ」が存在しています。

コピーでもオリジナルでも。

 

まずは楽曲をしっかり聴いて、その曲がどんなノリを生み出しているのか、を探します。

 

ノリがなんとなくわかったらそれに乗っかって演奏してみます。

 

ココがすごく大事なポイントで、ただ聴きながら演奏するだけだと、どうしても後ノリになってしまいます。

「聴く」のもっと踏み込んだ感じが「ノる」です。

 

その上で、自分の音をしっかり聴いてノリが出ているか、と他の楽器とノリが合っているか、を確認しながら演奏します。

 

これが理想です。

 

🔴まとめます

いろいろと細かいことをグチャグチャ言いましたが、あまり細かいことは考えずに「ウェーイ」ってなれればそれでいいのです。

 

音楽の基本的なところはまさにそれで、楽しくできればそれでいいのです。

 

細かいところまで考えすぎるとわけがわからなくなってしまうので、ほどほどに。

 

 

それじゃーまた〜。

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