おはようございます。
本日は「グルーヴ」のお話です。
グルーヴって何なんだ?っていうのはいまだに定義されていません。
その言葉が使われ出したのはたぶん今から100年ぐらい前のお話…にもかかわらず。
元々はアナログレコード盤の溝の部分のことをグルーヴって言います。で、レコードが回るのを見てるとわかるんですが、なんかこう、波打った感じにウネウネしてるんですね。
そのウネウネをみた当時のミュージシャンたちが演奏の表現のことを「グルーヴ」って呼ぶようになっていったんだそうです。
定義がいまだにハッキリしていないので、今ここで定義をハッキリさせようと思います。
グルーヴの定義①リズム
まず「グルーヴ」って何のことを指すのか。グルーヴの主な成分はリズムです。
そのリズムが醸し出す跳ねた感じとか、腰を振りたくなるようなウネウネした感じとか。走り出したくなるような疾走感あふれる感じとか。
そういう、言葉だけではどうにもこうにも表しつくせないものをグルーヴと呼んでいます。
それはたとえばベースがひとつのフレーズを弾いてて、ドラムのリズムパターンが変わるとグルーヴもまた変わってきたりします。
パターンA
パターンB
パターンAとパターンBでは感じ方が全然違いますが、同じKeyで使ってる音も同じです。並べ方と音を出すタイミングが少し変わるだけでこれだけ印象が変わるんです。
んで、今これドラムとベースだけなんですけど、こういう組み合わせって同じテンポでもリズムパターンを変えれるだけで数え切れないぐらいのグルーヴが作れるんです。
2つの楽器だけで。
ここにさらにギターが乗っかるとまたグルーヴが変わります。
しかもドラムとベースっていうリズム隊がしっかりリズムを刻んでくれてれば、そのぶんギターの自由度が増すので、全音符1個とかだけでもグルーヴが成り立つんです。
んでここからさらにピアノとかボーカルとかが乗っかってくるとまたグルーヴが変わってきます。
バックのオケがまったく同じでも歌のメロディラインと歌詞が変わるだけで全然違う印象になったりしますよね。
虹色侍さんとか。
なんならリズムは同じでも音階が変わるだけでグルーヴは変わります。
グルーヴって奥が深すぎますねぇ。笑
グルーヴの定義②ウネリ
僕の音楽自論の中に「リズムは円で感じるとやりやすい」っていうのがあるのですが、グルーヴはまさに円です。
この記事の中では円を描く動きは機械のように一定の間隔で動いているのですが、実際にはこんなふうに一定なハズがありません。
この円を描く動きの中に緩急をつけたり、円の動きを横に動かしたりして立体感をつけます。するとリズムがウネウネしてまるで生き物のように躍動します。
このウネウネはグルーヴにはなくてはならないものです。
そしてコンピュータでは決して出せないのもこのウネウネです。
グルーヴはウネウネが命なのです。
グルーヴの定義③前ノリ後ノリ
リズムには前ノリと後ノリなんてものが存在しています。それもグルーヴを構成するひとつの要素です。前ノリ後ノリはわかりやすく言うと音を出すタイミングをわざとちょっと早めたり遅くしたりすることでリズムに緩急をつけようとするテクニックです。
疾走感を出したい時には前ノリにして急がせるような感じを出したりします。
反対にR&Bとかヒップホップなんかは後ノリでリズムに「タメ」を作ってゆったり聴かせたりしています。
前ノリ後ノリもすごく奥が深くて長くなるのでまた別で。笑
グルーヴの定義④個人差がある
グルーヴはリズムがウネウネすることによって生まれるものですが、それを感じるのは僕ら人間です。
おみそ汁の味が家庭によって全然違うように。
カレーライスのルウとご飯の割合とか辛さ加減にも人それぞれ好みがあるように。
グルーヴにも人それぞれ感じ方があります。
同じリズムパターンでも演奏する人によって全然違うものになったりします。
ウネリ具合なんてまさに人によって微妙に違ってきます。
その微妙な違いが全体で混ざった時に大きな違いになったりします。
グルーヴがいつまで経っても定義されない大きな原因はここにあります。
人それぞれ感じ方が違うものをどないして定義づけるねん???
ってことなんだと思います。
まとめます
本日はグルーヴについてお話しました。
グルーヴとリズムは切っても切れない関係にあります。
特にウネリ。
リズムをウネらせるのがグルーヴといっても過言ではありません。
そんなことを書きながら思いました。
がんばって定義付けようとしましたが、あまりにも奥が深すぎてこれが今の僕の限界です。
僕自身、まだまだ経験も知識も足りてないので、今後またさらに研究して何かがわかる時が来ると思います。
なのでこの記事の内容は時々変わると思います。笑
そこまで大きくは変わらないとは思いますが。
変わった時はTwitterとかでお知らせするのでお気が向きましたらフォローなぞよろしくお願いします。
それじゃーまた。
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