オフビートって何?今さら聞けないリズムのお話

ドラムスコの音楽持論

おはようございます。

本日は「オフビート」の解説をします。

音楽でいちばん大事なものは「リズム」です。

オフビートはリズムを上手に操るために絶対あった方がいいやつです。オフビートをちゃんと理解して駆使すれば、たぶん今の5倍ぐらいは楽器が上手くなります。

なんでかというとリズムが安定するからです。

リズムに不安のある人はぜひ最後までおつきあい下さい。

 

オフビートとは何ぞや

 

オフビートは音が鳴ってないところをどう演奏するかっていうことを言葉に表したものです。

だからオフビートです。

「裏をとる」とか「裏拍」なんて呼び方をしたりもします。

たとえばこんな楽譜があります。

1小節の中に4分音符が4つだけっていうすごくシンプルなものです。

実際に音を鳴らすとこんな感じになります。

 

この場合、1拍目の音を鳴らすために使う時間はほんの一瞬です。たぶん0.0何秒とかの世界。
#楽器によります

そこから2拍目の音を鳴らすまでには空白の時間があります。

この1拍目を鳴らした瞬間から2拍目を鳴らすまでの空白の時間のことをオフビートと呼んでいます。

なので赤丸のとこ全部オフビートです。

反対に音符のところはオンビートとか「表、表拍」とか言ったりします。

リズムを上手に操るためにはオフビートをどう使うか?がベラボーに大事なところです。

よくあるのはテンポの遅いバラードとかでハシったりモタったりしてリズムがグチャグチャになって大変なことになるアレです。

あれはオフビートをわかってない人が頻繁に起こす現象で、要するに1拍目から2拍目までの距離感がつかめてなくて当てずっぽうで2拍目を鳴らしてしまってるんですね。

じゃあどうやってオフビートを使うか?

オフビートはこうやって使います。

こんな感じで拍と拍の間に音を入れるんです。ピアノの音がオフビートです。

実際に音を鳴らすんじゃなくて頭の中で鳴らします。他には声に出したりとか。

まぁ実際に音を鳴らしても問題はないのですが。笑

曲的に鳴らすと雰囲気ぶち壊したりする場合もあるので、その時は頭の中で鳴らしたり声に出してやるとイイと思います。

ほんでもって。

さっきのやつは8分音符でオフビートを鳴らしてるんですが、テンポの遅いバラードとかだと、それでもまだ2拍目までの距離感がつかめないことがあります。

その時はもっと細かく16分音符でオフビートを鳴らします。

こんな感じです。

こうすると2拍目までの距離感がつかみやすくなってハシったりモタったりすることがなくなってリズムが安定します。

それでもつかめない時はこうします。

ここまで細かいのはよっぽどテンポが遅い曲とか、ファンクとかレゲエとかR&Bとか16ビート全開の曲でしか使わないと思いますが。

でも細ければ細かいほどリズムは安定しやすいので、1回やってみるのもいいかと思います。

普通のJ-POPとかだと16分音符ぐらいまででじゅうぶんやっていけます。

これがオフビートの使い方です。

どんな曲でも使える

このオフビートはどんな曲でも使えるのが素晴らしいところなんです。

冒頭でオフビートは音が鳴ってないところをどう演奏するかって言いましたが、こんな音符が並んでたらどうでしょう?

音にするとこんな感じです。

これだとこんなふうにとらえてしまうのではないのでしょうか?

これはこれで間違いではないです。

が。

オフビート・オンビートで考えるとこうじゃない方がいいんです。

っていうのも、世の中の音楽ってほぼほぼ4分の4拍子なのです。

たまに4分の3拍子とか4分の2拍子とか8分の6拍子とか「変拍子」なんて呼ばれるものもありますが基本的には同じです。

とりあえず「変拍子」は置いといて。

基本的に音楽は4分の4拍子なので「1.2.3.4.1.2.3.4.」を曲が終わるまで一生繰り返します。

なので人間ってリズムにノる時だいたい4拍子でノるんですよ。

オーケストラの指揮者の人が棒を振るのも4拍子です。

バンドで曲を始める時ドラムの人がカウントとるのも「1.2.3.4.」です。

あと、音楽関係なく何かを始める時に「いっせーのーでっ」って声かけますよね。

あれも4拍子です。

このようにですね。

人間と4拍子は切っても切れない関係にあるのです。

わかりやすいのがダンスミュージックです。こんな感じの。

キックドラムが4拍子で延々鳴り響いていますね。これを「4つ打ち」なんて呼んだりします。

いつの時代もこの4つ打ちキックの曲がクラブとかで使われてるのは人間が本能的にリズムにノリやすいからです。

ちょっと時代をさかのぼるとディスコとかパラパラとかがまさに。

なので、どんな複雑な音符が並んでても基本的には4拍子でリズムをとらえてその上に音を鳴らすっていう解釈をした方がリズムは安定します。

たとえばこんなのとか。

これなんかはドラムとギターのみですが、ここにベースとかボーカルとかが乗っかってくるとより複雑なリズムになります。

それでも4拍子で考えると意外とカンタンに演奏することができるようになります。

こんな感じです。

ビートって言葉は英語で「拍」です。

拍の鳴ってないところって意味でオフビートです。

 

まとめます

こんな感じで、オフビートっていうのはどんな曲でも4拍子で考えてその拍と拍の間をどう感じるかっていうことです。

これは頭で考えるとすごくシンプルですが、身につけるとなるとけっこう練習が必要です。

でも楽器の練習と違っていつでもどこでもできるので、ヒマさえあれば頭の中とか手でリズムとったりとかで練習すると勝手にオフビートを感じれるようになります。

やってみてください。

以上、オフビートの解説でした。

 

ちなみに。

僕自身、オフビートは先輩に教えてもらったのが最初ですが、こと細かに教えてもらったわけでもなんでもなく、ただただ「裏をとれ」と言われたのみ。笑

何のこっちゃさっぱり意味不明でした。

しかも当時はインターネットもそこまで発展していなかったので、どこをどう探しても答えは見つかりません。

唯一、故・村上ポンタ氏の教則ビデオが手元にあって、オフビートのことを丁寧に教えてくださっていました。

それを何回も観て自分なりに研究して、ようやく僕なりの答えにたどり着いたので、それをここに書き留めておきます

それじゃーまた。

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