おはようございます。
本日はドラムが上手くなる方法のお話です。
一瞬で上手くなれる魔法みたいな方法がひとつだけあります。
それは「思いっきり音を出す」です。
まったく同じフレーズを同じ技術で叩いた時、音が大きいドラムと音が小さいドラムでは音が大きい方が上手く聞こえます。
これは今すぐにでもできる裏ワザです。
今すぐスタジオに行って確かめてみてください。
技術がいきなり格段に上がるわけではないので正確には「上手くなったように見せる」だけです。
許してください。
力の限り叩く
僕がこの方法を知ったのはとあるセンパイの方に「音が小さいからもっと思いっきり叩いてみろ」と言われたからです。
その時は何のこっちゃさっぱりわかってなくて、「なんで?ちゃんと音出てるやんっ」と心の中で叫んでいました。
センパイの手前、やらないわけにはいかないのでしぶしぶ言われた通りにやってみたところ、まわりの皆さまの反応が全然違いました。
「めっちゃイイ感じやん!」と。
え?なんで?
何がそんなに変わるの?とキツネにつままれたような気分でした。キツネにつままれたことなんてないんですけども。
やったことはとにかく力の限り叩いてアホみたいに大きな音を鳴らすことでした。
キックペダルはとにかく腰を入れて、上半身がのけぞるんじゃねーかってぐらい思いっきり踏みこみます。
右手と左手もとにかく力を思いっきり込めて体全体で鳴らす感じです。
そーすると大きい音が出るのは当然なのですが、どうして音が大きいだけで上手く聞こえるようになったのかっていうところを理解しておくと、これをやる意味がわかって素直に受け入れれるんじゃないかと思います。
僕はその理由を教えて貰えてなくて、ただただもっと鳴らせと言われただけ。ヒドイ話です。笑
まぁ聞けるような雰囲気ではなかったとはいえ、理由を聞かなかった僕も僕なのですが。
仕方ないので必死で自分なりに考えて、やっとわかったのがおよそ1年後。
楽器全体を鳴らす
ドラムの音、特に太鼓類はシェルと呼ばれる筒状のものにヘッドと呼ばれる皮を張って、皮を叩いて発生した音の波が筒状の中で反響してあれだけの音が鳴ります。
大きな音が鳴ってる状態っていうのは、皮で鳴った音波が筒全体に行き渡ってるってことです。
反対に小さい音は皮で発生した音の波が筒全体に行き渡っておりません。
太鼓類の楽器は筒全体を鳴らすことで芯のある良い音になります。だから僕が思いっきり叩いた時に、それ以前と比べて良い音が鳴ったから上手く聞こえたんです。「芯のある」っていうところがポイントです。
そういえばドラム始めたばっかりの高校生の時、何かのイベントの後片付けをしていて、体育館にドラムセットがポンと置いてあって、一緒にいた友達に「叩いてみろよ」って言われたのですが、まだ始めたばっかりで恥ずかしかったので断ったんです。
そしたらどこからともなく女の先生がやってきてドラムセットに腰をおろしました。そしてすごいパワフルなドラムを叩き始めました。
当時の僕らにはそれがすごくカッコよくみえて、ただただ圧倒されていました。
ちなみにその友達は一緒にバンドをやっていたベースの人です。
でも今考えると、たぶん僕のテクニックが上がったのもあって、その女の先生はテクニック的にはそんなに上手というわけではなかったなーと思えるのです。でも出してる音が当時の僕とは比べモノにならないぐらい大きくて、そこに圧倒されてたんですね。
で、このできごとを思い出して音が大きかったら上手く聞こえるんだっていうふうにつながりました。センパイの「音をもっと鳴らせ」ってそういうことか!ってすごく納得したのを覚えています。
芯のある音
音には「芯」と呼ばれる概念がございまして。
文字で説明するのはなかなか難しいのですが、文字通り「芯」です。笑
茹で時間を間違えたパスタに噛んでも噛みきれない芯が残ってるみたいに、中に確固たるずぶとい何かがある、、、みたいな感じです。
音に芯があると他の音と混ざってもハッキリ聞こえてきます。こういうのを「抜けがイイ音」とか言ったりするのですが、どんな楽器でも音作りをする時には、皆さんこぞってそこを目標にします。
ドラムの場合、筒全体に響くように叩かないと芯のある音は出ないので、とりあえず思いっきり力の限り叩いて大きい音を出します。
上手く聞こえるのは音に芯があるからっていうのもあります。
ただね。
思いっきり力の限り叩くと確かに芯のある音にはなるのですが、それ以外のいろんな雑音も一緒に鳴り響いてしまうんです。
最初はそれで全然いいのですが、ずーっとその叩き方をしてると変なところに疲労が溜まったり体中あちこち痛くなったりします。
ムダな力が入りまくっているのです。
しかも思いっきり力を入れることによってリズムの感じ方とかも多少変わってきて、慣れるまでちょっと時間がかかるので大変ですが、後々芯のある音の大切さに気づかされる時が必ずくるのでとっとと乗り越えちゃいましょう。
叩く技術が上がると最小限の力で芯のある、しかも余計な雑音がない素晴らしい音を出すことができるようになります。
まとめます
以上、一瞬でドラムが上手くなる方法…もとい「上手くみせる方法」でした。
ドラムは普通に叩いてもある程度大きい音が出てしまうので、それで満足してしまいがちです。
でも楽器全体を鳴らして大きい音を出すだけで、より上手く聞こえるのでぜひお試しください。
本当の意味で上手くなりたかったら地道に練習を積み重ねるしかありません。
基本的にドラムって、いきなりポーンと上手くなることってなさそうです。少なくとも今まで会った人たちの中で上手いなぁと思える人はもれなく地道な練習を積み上げてきたとおっしゃっておりました。
技術を上げようと思ったら毎日継続して練習して少しずつ積み上げていくしかないのです。
それはドラムに限らず、楽器全般に言えることです。
今のところ。もしかしたらまだわかってないだけで方法はあるかもしれません。
てなわけで。
曲作りします。
それじゃーまた。
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