おはようございます。
本日は「練習パッドの効果的な使い方」というお話でございます。
練習パッドは木の板にゴム製のパッドを施した基礎練習の時に使うアイテムです。
これをメトロノームに合わせてトコトコトコトコ叩くととてもイイ練習になるのですが、どうすれば効果的な練習になるのか???
っていうお話です。
ポイントは3つ。
・叩く練習じゃない
・スティックのコントロール
・リズム感を鍛える
掘り下げて解説します。
🔴叩く練習じゃない
練習パッドを叩いてるじゃねぇか、というツッコミが飛んできそうですが、これが練習パッドの真実です。
練習パッドは叩く練習じゃないんです。
厳密に言うと、本物のドラムだと思って叩かない方がいい、といった感じでしょうか。
そもそも、練習パッドと本物のドラムとでは、叩いた時の感触が全然違います。
何が違うかというと、まず、跳ね返り具合が全然違います。
これはどのタイプのパッドを選んだとしても同じです。
パッドの種類は、ゴム製のもの、メッシュのもの、コーテッドのものの3種類がありますが、やっぱりどれも本物のドラムに比べると跳ね返り具合が全然違うんです。
練習パッドではできたことが、いざ本物のドラムでやると全然できない、ってことがけっこうあるんです。
あともうひとつ。
叩いても音が鳴らないっていうのが大きいポイントですね。
本物のドラムは叩けば音が鳴ります。#当たり前のことを言ってます
練習パッドは叩いても音が鳴らないので、本物のドラムのつもりで叩いても、肩透かしになってしまいます。
これは僕自身の体験でもあるのですが、練習パッドを本物のドラムに見立てて練習しても全然面白くなかったので、全然続かなかったんです。
でも、ちょっと意識を変えるだけで、クソ面白くなかったパッド練習が劇的に面白い練習方法に変わりました。
🔴スティックのコントロール
練習パッドを使った練習が効果的な、かつ面白い練習方法に変わったのは、「叩く」練習じゃなくて、「スティックコントロール」の練習なんだと気づいたからです。
これがいちばん大事なところです。
練習パッドを使った練習に「パラディドル」って呼ばれる代表的なものがあります。
自分のドラムが粗いなと感じたことがあって、何かいい方法はないかしら?とアレコレ模索してた時に、ふと「基礎練習」をやろう、と思い立ったことがありまして。
その時に昔センパイに教わった「パラディドル」を思い出したんです。
でもちょっと待てよ?
そもそもパラディドルって何のための練習なんだ?と気になって、調べてみたら「スティックコントロールの練習」だって言ってる人がいました。
その時の衝撃たるや。
そもそも目的が間違ってたのか、と。
だから面白くなかったんだと。
ほんの少し意識を違うところに持っていくだけです。
今まで打面のところばかりに気をとられていたのを、30cmほど手前に持ってくるだけで、すごく楽しい練習に変わりました。
スティックコントロールっていうのは、文字通りスティックを自在に操るっていうことで、主にヒジから先の手首とか指をどう使ってスティックを振るか、の練習になります。
そういう意識に変えるだけで、パッド練習が面白くなって、気がつけば2時間も3時間もぶっ続けで練習してる自分がいました。
それだけ夢中になれた、っていうことですよね。
今までそんなに夢中になってパッド練習をしたことがなかったので、これはすごい大革命でした。
と同時に、いろんな練習方法があるけれど、それが何のための練習なのかをちゃんと理解することの大切さを学びました。
そして。
そういう意識で練習をすると、いざ本物のドラムを叩いた時に大革命が起こりました。
まず、音がすごくタイトになりました。
タイトっていうのは粗い感じがなくなって、一点に濃縮されてすごくスマートになったような感じのことです。
音がタイトになると、自分でも感じ方が変わって、リズムもすごくタイトになりました。
リズムがタイトになると、今までできなかったプレイができるようになったりして、表現の幅がすごく広がりました。
スティックコントロールの技術が段違いにレベルアップするので、ロールとかダブルストロークとか、トリプルストローク、クアドラプルストロークなんかもできるようになったりします。
スティックコントロールの技術が上がることで、スティックがまるで自分の体の一部のように感じれるようになります。それは非常に大きな意味があります。
もう、イイこと尽くしです。
これはマジでオススメです。
🔴リズム感を鍛えれる
パッドを叩くことから意識をはずして、スティックコントロールに意識を置くことで、リズムの感じ方もずいぶん変わってきます。
スティックコントロールを意識することで、手首の使い方、指の使い方なんかが変わってきて、すごく柔らかくなります。
メトロノームに合わせて練習することが多いと思うのですが、メトロノームってだいたい4分音符で鳴らすじゃないですか?
その4分と4分の間の部分をスティックを含めた指の先まで感じれるようになるので、リズム感がより鍛えられるようになります。
リズム感を鍛える方法はこちらの記事で解説してるのでよろしければごらんください。
まとめます
練習パッドは打面を叩いて練習するものですが、意識は違うところに持っていった方が効果的な練習になることがおわかりいただけたんじゃないかと思います。
「ドラムは叩くもの」という大前提があるので、どうしてもそっちに意識がいってしまいがちですが、ちょっと視点を変えるだけでこんなにも効果的な練習になるのです。
ぜひお試しくださいませ。
それじゃーまた〜。
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