おはようございます。
本日はドラムの楽譜の読み方を解説します。
楽譜の読み方
ドラムの楽譜も普通の楽譜と同じように五線譜に音符を並べます。普通の楽譜と違うのは、ドラムは打楽器なので音階がありません。五線譜の場所がどの音なのかを表しているので、オタマジャクシの位置でバスドラムを鳴らすのかスネアを鳴らすのかが分かるようになっています。
こんな感じです▼
これを音に表すとこんな感じ▼
細かいリズムだとこんな感じに書きます▼
音にするとこんな感じ▼
ドラムの楽譜はだいたいこんな感じです。
ドラムは音の長さが関係ないので音符が8分音符や16分音符になっているところは「どのタイミングで音を出すか」だけです。
もうちょっと細かいところを解説します。
細かいところの名前
音符のことをオタマジャクシと呼んだりしますが、正しくはこんな感じです。
玉の部分を「符頭(ふとう)」もしくは「符玉(ふだま)」単に「玉(たま)」と呼ぶこともあります。英語では「Note Head(ノート・ヘッド)」と言います。
棒の部分を「符尾(ふび)」もしくは「棒(ぼう)」と呼びます。英語で「Stem(ステム)」。
しっぽのようにグニャッと曲がってる部分を「符鉤(ふこう)」もしくは「旗(はた)」と言います。名前からするとどっちかというとこのグニャッとしたやつの方が符尾っぽい感じがしますが……。笑
符鉤をつなげた黒い横棒は「連桁(れんこう)」と呼びます英語では「Beam(ビーム)」と言います。
ドラムの楽譜では符頭の形を変えて見やすく、分かりやすく表記しています。
ドラムの楽譜の符頭(ノート・ヘッド)
ドラムは音階がないので五線譜の位置で叩く場所を表記していますが、同じ場所で叩き方が違ったり、音色が変わったりすることもあるので符頭の形を変えることで見やすく、分かりやすくしています。
たとえば皮を張ってるスネア、タム類、バスドラムは普通のオタマジャクシ。クラッシュ、ライド、ハイハットなどのシンバル類は「✕」で表記します。シンバルはクラッシュ、ライド、スプラッシュ、チャイナなど、いろんな種類があるので、それぞれ五線譜で場所が決められています。楽譜の出版社とか教則本によっては微妙に場所が違っていたりするので、楽譜の最初の方にある「キーマップ」という、どの音符がどの楽器かを表すためのガイドマップみたいなものがあるのでそれを確かめた上で楽譜をごらんください。
楽譜によっては曲の中で「ここはスプラッシュ!」みたいな感じで直接書き込みを入れている場合もあります。
スプラッシュみたいな特殊なシンバルは標準装備じゃなく、新たに買い揃える必要があるためかと思われます。
ハイハットはオープンを○、クローズを+で、連桁の上の方に書きます。フットペダルで音を出す時はバスドラムの下に「✕」で表記します。
音で表すとこんな感じ▼
「✕」はスネアのクローズ・リムショットを表すのにも使ったりします。
音にするとこんな感じ▼
まとめ
ドラムの楽譜ではとりあえずこのあたりを抑えておけば問題なく理解できると思います。
そんでもって曲によりけりですが、ドラムは使ってる音が少なくて、基本的には同じような楽譜になることが多いです。
スネアの位置はだいたいの曲が2、4拍目にあるし、バスドラムの位置がじゃっかん曲によって変わるけどある程度パターンは決まってるし。違うのはフィルインとか、ブレイクとかが入ったりすることと、Aメロ、Bメロ、サビといった全体的な構成が変わるぐらい。…っていうことが感覚的に分かるようになります。#中にはややこしい曲もある
なので何曲かやれば(個人差アリ)曲を聴いただけで頭の中に楽譜がパッと思い浮かぶようになります。
そうなるともう楽譜は必要がなくなって耳コピができるようになるのです。
楽譜はあくまでもただの「目安」です。
音楽の真の目的は聴いてる人を感動させることです。
それは初心者だろうが玄人だろうが関係ありません。
そこを理解していれば本来楽譜なんて必要ないんだと思います。
実際僕自身、ドラムを始めて半年も経たないうちに楽譜は見なくなりました。
聴いてるものをそのままやる方が早いと思ったからです。
誰かが言っていたのですが(忘れたw)、「楽譜は作曲者からの手紙だ」と。
そこには作曲者の想いが込められてるんだと。
それをどうとらえるかは個人差がありますが、僕は
「こんな曲があるからこんな感じで演奏してみてよ。でも僕はこんな感じがいいなって考えてるだけで、後はキミの好きなように演奏するといい。」みたいに軽い感じでとらえています。
初心者は楽譜に縛られて「こうしないといけない」ってなりがちですが、音楽は自由です。
楽譜通りにやらないといけないなんてことはありません。
あなたの感じるがままに。
全力で楽しんで演奏できるのがいちばんです。
それじゃーまた。
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