【DTM】ドラムの打ち込みをリアルに生々しくする方法

ドラムスコの音楽持論

おはようございます。

 

本日は「DTMのドラムの打ち込みを本物っぽくする方法」のお話でございます。

 

シンプルにまとめますと、打ち込みのドラムをリアルにするには、

「強弱」と「飾り付け」

このふたつを意識するだけでアラ不思議。

リアルなドラムが爆誕します。

 

それでは参りませう。

 

🔴強弱をつける

 

⬛︎8ビート

まず。

これをお聴きください。

これは強弱もクソもない、ノッペリとしたドラムです。

ベロシティは常に一定です。

ベロシティとは、電子楽器の演奏情報のやり取りをするための規格であるMIDIにおいて、音の強弱を表す数値のこと。ベロシティは0~127の128段階あり、0は無音、127が最大の音の大きさとなっている。

 

これはCubaseというDAWの最初から入ってるProgressive RockのRock kit というドラムセットの音で作ったものです。

これをどうやって生っぽく仕上げるか。

 

時代と共にDTMもすごく進化しててですね。

打ち込みと生の境目がどんどんなくなってきております。

 

とはいえ。

 

やっぱりただ音符を並べたまんまだとどうしても機械的な音になってしまいます。

 

ただ、ひとつひとつの音は打ち込みなのでタイトです。

 

タイト=音が一点に凝縮されて、スマートに聴こえること

あとはそれをどうやって生っぽく仕上げるか、がDTMerの腕の見せどころでなのですが、そのためのひとつのテクニックが「強弱」です。

 

これに強弱をつけるとしたら、まずハイハットのベロシティをいじくってこんな感じにしてみます。

これは8分音符の裏をちょっとだけ音量を落としてみた感じです。ボリュームはだいたい75前後。

聴いてみてください▼

どうでしょう?

さっきより少しだけノリが出たと思います。

 

少しベロシティをいじくるだけでもこれだけ変わります。

でもこれだけだと、まだまだ機械っぽさが否めません。

 

なので、もう少し8分音符の裏を弱くしてみます。

 

8分音符の表の半分以下のボリュームです。

 

さっきよりもグッと生に近づきました。

 

ここからさらに、バスドラムとスネアもいじります。

 

1拍目のバスドラムは強めにします。

 

そして3拍目のバスドラムは強めにして、その裏を少し弱くします。

 

4拍目のスネアは強めにします。

 

それがこれです。

 

どうでしょう?

バスドラムとスネアだけでもわりとノリが出てきたのがおわかりいただけたかと思います。

 

ここに先ほどのハイハットを組み合わせると、よりノリが出て生っぽくなります。

 

 

いかがでしょうか?

最初のやつと聴き比べてみてください。

🔴強弱なし

🔴強弱あり

 

ずいぶん変わったのがおわかりいただけるかと思います。

 

⬛︎16ビート

続きまして。

16ビートの場合は、さらに細かいベロシティ操作が必要で、それに比べると8ビートなんかオモチャみたいなモンです。(?)

 

単純に8個に区切ってたものが倍になって、その分バリエーションが増えるからです。

 

特にハイハットの強弱はホントにいろんなやり方があります。

 

ベロシティを何もいじらずに、デフォルトのままのドラムがこれです。

 

そしてこれがベロシティをいじって強弱をつけたやつ。

 

ハイハットに強弱をつけて、バスドラムも1拍目と3拍目を強くしています。あと、4拍目のスネアも強くしています。

 

これだけでもだいぶノリが出て、ちょっと生っぽくなってますね。

2小節目と4小節目にちょっとスパイス的なものを入れるだけでもずいぶん生っぽくなります。

 

16ビートになると、どこを弱くすれば生っぽくなるのかっていう、バリエーションがホントに多彩です。プラス、バスドラムの入れる位置によってもノリがかわってきて、たくさん考えないといけないので、こりゃ大変。

 

16ビートはホントにいろんなバリエーションがあるので、けっこー難易度が高いですが、できた時はえも言われぬ快感があるので、頑張ってください。

 

もし自分がドラムを叩くなら…っていうイメージを最大限膨らませてベロシティをいろいろいじくってみてください。

 

それがリアルな打ち込みを作る第一歩です。

 

🔴飾り付けをする

ベロシティをいじくって強弱をつけるだけでも生っぽさは演出できるのですが、それだけではやっぱりどこか物足りない感じがします。

 

そりゃそーなんです。

 

実際に叩く時にこんなドラムを叩くことはまずなくて、こんなシンプルな8ビートでも必ずといっていいほど余計な飾り付けをしてしまいます。

 

そしてその飾り付けこそが人間っぽさを演出してくれるシロモノです。

その飾り付けっていうのは「ゴーストノート」と呼ばれてるやつです。

この小さく薄く鳴ってるやつです。

これが入ると一気に生っぽさが5倍増しぐらいになります。

 

そしてこのゴーストノートは、バスドラムに近い所で鳴らすのが効果的です。

ゴーストノートによってバスドラムに少しタメた感じが出るのです。

 

実際にドラムを叩く時には、このゴーストノートは自然に手が出てしまうぐらい当たり前になってるものです。#ドラマー目線

 

このゴーストノートを入れる位置でそのドラマーの個性が出るぐらい、すごく重要な役割を果たしています。

こんなに小さい音なのに。

 

でも、比べてみるとわかると思うのですが、ゴーストノートがあるとないでは全然違います。

🔴ゴーストノートなし▼

🔴ゴーストノートあり▼

ゴーストノートは、曲によって入れたら気持ちいい場所が変わってくるので、いろいろ試しながらやってみてください。

 

16ビートの場合、ハイハットを16分音符で刻んでると、ゴーストノートが入ったらすごく不自然に聴こえてしまいます。

 

そんな時はハイハットを部分的にオープンにしたり、不規則に強いところを入れたりとかすると、リズムが生っぽくなります。

 

これも最初のやつと聴き比べてみてください。

🔴最初のやつ▼

🔴なんかいろいろ加えたやつ▼

ね?

 

ずいぶん生っぽくなったでしょ?

 

🔴まとめ

いかがでしたでしょう?

ドラムの打ち込みは、強弱をつけることとちょっと飾り付けをするだけでもずいぶん生っぽくなります。

今ここで解説したのは、そもそもの音源が機械的な音なのでまだまだ生っぽいドラムには程遠いですが、音源を生っぽいものにすればより本物のドラムに近くなります。

 

生っぽいドラムに近づけるためには、実際のドラムの音をよく聴いて、打ち込みと生ドラムの差を聴き比べて、その差を少しでも埋めることです。

 

めちゃくちゃ冷めた目線で言うと、打ち込みでも生ドラムでもひとつひとつ鳴らした音を並べてるだけなのです。

 

そういうふうに考えると、打ち込みをどうやったら生っぽくできるか、っていうことが見えてくるはずです。

 

ただ!

 

生ドラムと打ち込みドラムの決定的な違いは、空気感とか、音の詰まり具合とか、音のつながり具合とか、そういう、数値には表れないものだったりします。

 

そこんところを放ったらかしにしてしまうと、ただのマシーン人間になってしまって、クソつまらない音になってしまいます。

 

そこらへんの塩梅が非常に難しいところではありますが、イイ感じにバランスを取りつつ、PCの前で頭を抱えて頑張ってください。

 

それじゃーまた〜。

 

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